思いがけず、高校生の時の絵が出てきた。
B1パネルにボールペンでびっしり埋める、といった鬼畜作業。
三年生の県展、に出したかったけど間に合わなかった絵です。
この絵を出せなかったことに対しては人様に御話できないような恥ずかしいくやしさがあるので、写真が出てきて少し嬉しい。
でも、今の自分の情けなさに悔しくも悲しくもなっている。
確かに昔よりは幾分か上手くはなったと思うけど、上手くなったから良い絵になったのかというとそうでもない。
勢いだとか創意工夫だとか、そういう若々しいエネルギーを割く気力がなくて惰性のように走らせただけの絵。
その上、「昔の自分」よりは上手くなっていようが「一般的に」いうと大したことはないのである……
ナントカの一つ覚えみたいに、ひたすら勢いで押し倒してきていたパワーすら失ってもうなんにもない空っぽの絵になってしまった。
最近、というか大まかにここ二年と少しの間、精神的に落ち着いたものの社会の軋轢につぶれかけてつまらない人間になったなと思う。
なんにもない絵しかかけなくなって、描く度に最後は嫌になって眠るという状態になっていたけど、それでもやめられない。
思いがけず昔の自分に後ろから刺された気分なので、これを機にまたエネルギーのある絵をかけたらいいなと思っている。
どうせやめられないのなら楽しくしたいしね。